MBA受験体験記 A.N (Full-Time MBA 2015)

MBAを目指したきっかけは、上海駐在時に中国の会社の中で仕事をして、もっとビジネスのことを勉強したい、もっと中国のことを知りたい、もっと外国の同年代の人たちと交友したいという好奇心が芽生えたから。HKUST MBAの環境を利用して自分のキャリアに付加価値を出すイメージができているか。如何に自分に合った学校を選んで、そこに熱意を伝えるかがMBA受験で一番大事だと思う。

MBA受験体験記 A.N (Full-Time MBA 2015)

MBAを目指したきっかけは、上海駐在時に中国の会社の中で仕事をして、もっとビジネスのことを勉強したい、もっと中国のことを知りたい、もっと外国の同年代の人たちと交友したいという好奇心が芽生えたからである。当時は、仕事の延長上ではすぐにその目的を満たせなさそうだったし、会社にMBA留学を支援する制度もあったことから、MBA受験を決意した。

私は出発点が中国だったので、最初から中華圏のMBAに行くつもりで勉強を始めました。アジアMBAはまだ経験者数が少ないため、学校探しや学校選びをするうえで卒業生や現役生のブログから得られる情報は非常に貴重で、自分の現状と合格までの道筋を見据えるためにも合格体験記も大変参考になった。自分も一生懸命勉強をしてきたので、その中で感じたこと、見つけたことなどを合格体験記として書き留めた

プロフィール:中国在住経験、総合商社からMBA留学

ハンドルネーム: A.N
属性:男性・31歳・休職・私費(学費の会社補助あり)
職務経験:総合商社8年勤務
海外経験:幼少時は中国在住、就職後に台湾1年、北京数か月、上海1年半の勤務経験あり。
その他は出張や旅行で10か国程度訪問。旧HSK試験10級。
GMAT:610 (V27 / Q47 / IR7 / AWA4.5)
TOEFL:98(R28 / L24 / S22 / W24)
GPA:3.0(私立大学経済学部)

出願結果:HKUSTのみMBA受験し、合格

  • 合格: HKUST
  • 途中辞退: なし
  • 不合格:なし

MBA出願スケジュール概要

TOEFL:基本的に毎月受験するようにし、計11回受験

  • 2012年2月、渋谷の大手予備校アゴスのコース受講開始
  • 2012年3月、初受験、75点(R21, L18, S18, W18)
  • 2012年6月、3回目、88点(R23, L23, S20, W22)←90点台が見えるバランス良いスコアに気を良くしてGMAT始める。
  • ※6月からGMAT勉強に集中したせいか、TOEFLは毎月受験するもののスコア伸びず。
  • 2012年11月初、95点(R29, L21, S23, W22)←GMAT SCの勉強により、Reading能力が覚醒したが、他はいまいち。
  • 2012年11月末、97点(R30, L22, S18, W27)←出願スコア
  • 2013年1月、98点(R28, L24, S22, W24)←合格後Listening、Speakingもできると言いたいがために学校に提出。

GMAT:基本的に毎月受験つもりで予定を組んで、計5回受験

  • 2012年6月、渋谷の大手予備校アゴスのMBA受験コースを開始
  • 2012年8月、初受験:520点(V20 / Q43 / IR2 / AWA3.5)←初回はこんなもんかと納得。
  • 2012年9月、2回目:570点(V21 / Q47 / IR4 / AWA3.5)←順調に伸びて安心する。(結局、これが出願スコア・・・)
  • 2012年11月、3回目:480点(V18 / Q39 / IR5 / AWA4.5)←模試で650取って、満を持して臨むが愕然とする。相当勉強したVerbalが下がり、Mathは何が起きたのか未だにわからない。非常に凹んで、ザ・スランプ。
  • 2012年12月、4回目540点(V20 / Q45 / IR6 / AWA4.0)←Verbalが伸びず絶望。HKUSTに相談したら、第2ラウンドでとりあえず出願したら良いとのことで、2回目の点数で出願。
  • 2013年3月、5回目:610点(V27 / Q47 / IR7 / AWA4.5)←インタビュー後、GMAT条件付合格だったため再提出。

エッセイ:MBAコンサルタントとエッセイ執筆準備

  • 2012年9月、MBAコンサルタントによるエッセイとApplication Form準備開始
  • 2012年10月、HKUST用エッセイ、Application Form完成
  • 2012年12月末、HKUST第2ラウンドで出願

インタビュー:MBAコンサルタントとトレーニング

  • 2012年1月初、コンサルタントとのインタビュートレーニング開始
  • 2013年1月中旬、HKUSTインタビュー
  • 2013年1月末、HKUST合格

TOEFL:予備校での学びと自分での気付き・攻略法

最初に予備校の授業に参加したときは、リスニングが全く聞き取れず、難易度の高さに驚いた。ただ、言語は慣れの問題とだと思うので、勉強していくうちに伸びるだろうと考えて楽観的に取り組んだ。予備校で学んだこと、自分で気づいた各セクションの攻略法を以下にまとめた。

Reading(TOEFL):単語量と文法が重要、特に修飾、接続詞

単語量と文法が重要(正確に意味を理解するためには特に修飾、接続詞が大事)。GMATのSCセクションの勉強で文法を固めたおかげで、Readingはかなり余裕ができた。単語は友人と単語テストで勝負するなど、モチベーションを高める工夫をした。

Listening(TOEFL):聞いてわかる単語を増やすこと

聞いて分かる単語量を増やすことと文脈の整理がポイント。本番では細部まで覚えたり、メモしたりせずに聞くことに集中した。

Speaking(TOEFL):口に出すこと、Rarejob等のネット英会話の活用

とにかく口に出して話すこと。ツールとしてRarejob等のネット英会話の利用がお勧めで、TOEFLのSpeakingセクションに特化した練習もできる。

Writing(TOEFL):TOEFLライティング用のテンプレートの準備

テンプレートを用意すること。文章としての構成、体裁も採点に大きく影響する。良いテンプレートを使うだけで5点は違ってくる。自分は練習量が足りなかったが、きちんと練習すれば安定して高得点取れるセクション。

教材:オフィシャルガイドをしっかりやること

何でも良いと思うが、やはりOfficial Guide(OG)が難易度と出題傾向が本番に近いので良い。Writingのテンプレートだけは、ネットや塾でネイティブチェック済みのしっかりしたものを入手しておきたい。

反省点:GMATの同時進行になると大変、しっかりTOEFKクリアを目指そう

GMATと同時進行で勉強してしまったことで、TOEFLがしばらく伸びなかった。必要となるスキルは単語以外あまり被らないので、しっかりTOEFLをクリアしてからGMATに臨めるように、勉強は早めのスタートが肝心。

GMAT:Mathは独学可能だがVerbalは予備校をおすすめ

アゴスで6月からMath、7月からVerbalのコースを受講開始。Mathはあまり難しくないし、そこそこ間違えても高得点が出るので、独学可能と思われる。Verbalは正解の理由が分かりにくいし、OGの解答は英語なので、解答を読むだけでも無駄に時間がかかるため、予備校通いをお勧めする。ここでも予備校で学んだこと、気付いたことを以下の通りまとめた。

Math(GMAT):練習問題を解いて単語になれる

OGとGMAT PREPの練習問題を解いて、単語に慣れるだけでOK。文系の大学受験数学より簡単。
Verbalと違って正解率高くて自信がつくし、気分転換になるので、英語の勉強に疲れたときにやると良い。

Verbal(GMAT):単語も質問もTOEFL以上に難しい

受験勉強全体を通じて、一番手こずった部分。本番の採点基準が不明なうえに、時間が足りないので、練習問題が解けても本番の点数にはなかなか直結せず、正直焦った。後から振り返れば、攻略法としては以下の作戦が効果的だったと思う。まずSCを飽きるほど練習して、本番では2分以内の短時間で正解することを目指す。CRは、とにかく先入観を捨ててひたすら合理的に考えること。単語が難しくてTOEFL単語帳に載ってないものも多いので、OGの練習問題で覚えるのも効果的。RCは文章が難しい上に、設問もTOEFLほど明快ではないので、一番難しいパート。本番では4セット出題されるが、1セットか2セットは潔く捨てる覚悟で臨んだ。個人的には多くの勉強時間をRCに割くべきではないと思うが、全くやらないのもまずいので、最低でも設問に慣れておきたい。

AWA(GMAT):まずは4.0以上をとれればクリア

個人的にはあまり重視されない項目で、4.0以上取っておけば良いと思う。AWAよりはMathとVerbalが構成する総合点の方がAdmission Officeは重視する。TOEFL同様、テンプレート使って構成に気を付ければ4.0以上は簡単に出る。GMATもこのセクションは適当で、問題集と同じ問題が本番で出てくることもある。

IR(GMAT):出題パターンに慣れておくことが重要

Mathと同様ある程度間違えても高得点は出る。いろんなタイプの問題があるので、その出題パターンに慣れればよい。本番では、複数文章を組み合わせて解く問題は時間がかかって難しいので、捨てるか短時間で適当に解くのが良いと思う。グラフ、計算問題は簡単なので短時間で正解しておきたい。

反省点:GMATのRCのほうがTOEFLのReadingより難しい

Verbalでは、TOEFLのReadingで良い点数が出たために油断してRCの勉強をあまりしなかったこと。RCは設問の出し方や難易度がTOEFLより上なので、RC問題を解くという練習はやはり必要だった。それから、GMACは否定しているが、やっぱり序盤の問題を丁寧に解いて終盤はランダムクリックになっても、急いで全問を解いて正解率を落とすより点数が良いと思われる。5回目の受験で点数が上がったのは上記の2点に気付いたからだと思っている。

エッセイ・推薦状

エッセイ:就職活動のエントリーシートのよう、ネイティブチェック必要

MBA受験過程で一番大事ではないかと思うのがエッセイ。ちなみに二番目はインタビュー。MBA受験はTOEFLとGMAT以外は、就職活動のような動きになるので、エッセイはエントリーシートと同じ。自分の強み、業務及び課外活動の実績、志望動機、志望校選びの理由等を遠慮なく盛り込み、固有名詞や数字をきちんと書くと具体的で良い。英語がネイティブ級でなければ言葉と内容はコンサルタントのチェックが必須。

推薦状:アンケート形式なのでエッセイは書かなくてよかった

HKUSTはアンケート形式なので、エッセイを書かなくても良く、推薦者にも頼みやすい。3人の推薦者が必要で、職場の先輩と上司に依頼した。

インタビュー

自主練習:ネット英会話のRarejobでインタビュー自主練習

ネット英会話のRarejobを利用してインタビューのトレーニングが安いし、効果的だった。当日の本番ぎりぎり直前までやって、その勢いのまま本番に突入して、英語での会話に慣れた良いコンディションで臨むことができた。

インタビュー本番:ベーシックな質問、MBAでのキャリアへの付加価値

Why MBA?Why Hong Kong?Why HKUST?などのベーシックな質問と過去の職歴にまつわる質問がいくつか出た。エッセイと矛盾がないように、思うままに答えればよいと思う。ポイントはHKUST MBAの環境を利用して自分のキャリアに付加価値を出すイメージができているか、逆に生徒としてどのように同級生および学校側に価値を提供できるかの2点が分かりやすく説明できれば良いと思う。語学的な間違いはそれほど減点されないが、話の筋が通らなかったり、意味が伝わらなかったりする方が問題。英語面接ということをあまり意識せずに、簡単な言葉で自分の考えをシンプルに話せれば問題ない。

 最後に:自分に合った学校、熱意を伝えること

テストの点数よりも定性的な面での評価ウエイトが高いので、如何に自分に合った学校を選んで、そこに熱意を伝えるかがMBA受験で一番大事だと思う。日本の社会で言えば大学入試というより、就職活動に近い。就職活動では学校での成績やTOEICの点数も一応見られるが、結局当該企業との相性や面接がもっとも重要である。また、1年程度の短期プログラムなので入学後いきなり将来のキャリアについて考えさせられる。志願者はできるだけ入学前に卒業後の進路イメージを固めておくことが、結果的に受験(面接)にも入学後の時間の使い方にも大きくプラスとなるので、合格することを目的とせずに卒業後のことまで考えたMBA受験戦略を立てることをお勧めする。