MBA卒業生メッセージ – Koji Suzuki (FT 2009)

鈴木康士 FT Class of 2009:2009年卒業後、日系IT企業のISID香港現地法人に現地採用の営業職として6年間勤務。その後米系多国籍企業SunGardにて金融・エネルギー市場向けソリューション営業として2015年7月末より勤務開始。2010年MBA Alumni Associationにて日本人初のDeputy President。

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アジアのMBA、香港科技大学MBAを志望した理由

MBAといえばHarvardやStanfordなどアメリカのビジネススクール、次にLBSやINSEAD等欧米のスクールを思い浮かべる人しかいなかった時代。2007年夏から僕は当時既にアジアナンバーワン(Financial TimesのMBAランキングより)だった香港科技大学(以下HKUST)のフルタイムMBAに留学しました。

PreMBAは商社系IT子会社にてITエンジニアを9年。会社や仕事はその時点で順調であったものの、転職経験ないまま現状維持という「リスク」への対応と、国内外問わずsurvive出来る能力と自信を身につけるため、思い切って私費で留学を決めました。

欧米ではなくアジアの、日本では知名度ゼロの、香港のMBAを選んだ大きな理由は、「差別化」です。海外MBA留学をする日本人は、とある予備校の情報によれば毎年800人前後。留学後日本で就職する場合、直接の競争相手は他でもないMBAホルダー。800人といわれるMBAホルダーと職争いをするためには徹底した差別化を行わないと勝てません。そのため、「アジアの時代」でもあり、中国のプレセンスがまだまだ上がり続ける今、人・モノ・金・情報が中国とのゲートウェイになっている香港でマネジメントを学ぶ、というのは強い差別化ポイントになる、と考えました。

また中国に注目していながらも中国国内のMBAを選ばなかった理由は、当時の中国国内MBAはインターナショナルスクールではなく中国人を国際化するためのスクールであり、授業・学生の質では香港他アジアのスクールに追いつくにはまだ時間が必要だと判断しました。そのかわりHKUST在学中の交換留学先としては北京大学光華管理学院を選び、2008年の北京オリンピック直後の北京で、北京大学・清華大学の学生達と交流をし、生の中国を中国人・台湾人・欧米人そして日本人の視点からどん欲に学んできました。

MBA留学中の学生生活

HKUSTでは学生寮に住み、24時間勉強体制。寮は一人部屋ですが四畳もないような極小空間。快適とは言い難いですが、僕のクラスメートの2/3が寮住まいだったため、真夜中でもグループワークや予復習を一緒に行い、非常に濃密な人間関係の中で過ごしました。

クラスメートは21カ国から集まった76名。多数派は中国人ですがそれでも全体の20%程度。日本人は僕一人で、大変ではありましたがチャレンジしがいのある環境でした。入学当初から教授陣に「勉強100%ではなく、学内外のネットワーク作りと上手く両立しなさい」と常々言われるため、勉強と各種イベント参加で息つく暇もないくらい忙しい日々でした。

北京大学光華管理学院での交換留学時代は、そこで出会った他校からの留学生や日本からの本科生達、また清華大学も近いためにそちらの学生達とも一緒に時間を過ごし、本土にいる中国人達の生き方、考え方に触れることが出来ました。また週9時間ほど家庭教師をつけて中国語(普通話)の勉強にも力を入れていました。

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卒業後アジア、香港で働くという選択

アジアで就職する上では金融の特定分野(投資銀行業務やプライベートエクイティ等)を除けば中国語は必須と言っても過言ではありません。そういう意味で、アカデミックな分野だけではなく、中国語を学ぶ環境を持てるアジアのビジネススクールは今後ますます注目が高まると思います。その中でもHKUSTはファカルティ、学生、キャンパスの質が高水準だと思います。バランス良くアジアのビジネスと文化を学びたい人にはHKUSTは非常にオススメです。

また香港では学部、大学院を卒業した外国人に対して香港政府が特別な労働許可(IANG)を与えてくれます。初回申請時は1年の有効期限で、正社員として雇用されていれば最長8年まで延長可能です。その間に香港永久居民権を取得可能(7年間在住が必要)なため、企業スポンサーによる労働ビザの必要が無く、他国に比べて卒業後就職しやすい事は、香港へ進学することの大きなメリットだと思います。

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※職歴等については卒業生メッセージ記載時点(2015 年8月)の内容になります。