MBA必修科目(MBA授業コア科目)

MBA必修科目(コア科目)のラインナップと各講座のサマリを紹介します。HKUSTの授業は、欧米MBAトップスクールと同様ケーススタディを中心に進みます。アジアMBAのトップ校として中国をはじめアジア企業のケースを多く扱うほか、実際に社長や役員としても活躍する教授陣から、アジアビジネスの経験を直接学ぶことができることが特徴です。

MBA授業はコア科目(必修科目)とエレクティブ科目(選択科目)に分かれます。コア科目(必修科目)では、将来の経営者・リーダーが押さえておくべき論点を網羅的に学習します。一部のコア科目(必修科目)は、学部時代に同様の科目で高い成績を収めていたり、会計士などの資格を持っていたりする場合に、受講の免除申請が可能です。

 

MBA必修科目(コア科目)について、ラインナップと各講座の内容サマリを紹介します。

Management (マネジメント)

Prepare to LeadMBAプログラムの一番はじめに行われる、合宿型プログラムです。詳細は、MBA学生のはじめの1ヶ月にすること(8月プログラム)でご覧ください。
Management of Organization経営者として、管理職として、人・組織をどう動かすかを、心理学の知見も交えながら検討します。人間の意思決定の仕組みとそこに入り込むバイアス、チームのパフォーマンスを高めるための方法、組織のライフサイクルに応じたリーダーシップのあり方などを、多くの事例とともに学びます。
Strategic Managementプログラムの終盤に設定された、それまでの科目の学びを統合して戦略の立案・実行について学ぶ授業です。マッキンゼーを経て多くの企業で戦略部門ヘッドを歴任してきたChris Doran教授と、業界分析・競合他社の叩き方・不確実性への対応などを学問・実務の両面から検討します。
Managerial Communicationハーバードを出てIBMの幹部に上り詰めたCaroline Wang教授による、実践的コミュニケーションの授業です。座学パートで場面・目的に応じたコミュニケーション戦略の立て方を学ぶとともに、毎回クラスの前でスピーチし、教授と同級生からフィードバックを繰り返し受けることができ、学期後にはコミュニケーション力の顕著な向上を感じました。
Responsible Leadership and Ethics「正しく結果を出すリーダー」を作るために行われる、ビジネス倫理の授業。投資と倫理、CSR、消費者とのコミュニケーションなど古典的トピックから最新のトピックまでを扱い、「自分が経営者だったらどうするか」を同級生と議論します。毎回ゲストスピーカーが登場し、それぞれが直面したジレンマについての体験談を聞けることも特徴です。

 

Economics (エコノミクス)

Managerial Microeconomicsミクロ経済学という授業名ですが、経済学を基点とした戦略論に近い内容です。ある企業の施策(価格設定や提携)が他社・業界全体に与える影響や、技術革新が起きた場合の対応、企業の「強み」は持続的なものか一時的なものか、など幅広いトピックを扱います。教授は学生から巧みに質問を引き出し、議論を深めていきます。
Global Macroeconomics名物教授Millind Raoによるマクロ経済学。GDPや為替といった基礎に始まり、中国の政策やWall Street発の金融危機がどのように世界経済に影響を与えるのか、政府が打つ政策に企業はどう対処すべきか、などを検討します。教授の話にどんどん引き込まれ、授業の終わりには気が付けば拍手しているという名物授業です。

Marketing (マーケティング)

Marketing Strategy and Policy4PやSTP(セグメンテーション・ターゲティング・ポジショニング)などのマーケティングの基礎を学ぶと共に、シミュレーションゲームを通じてマーケッターとしての意思決定を実践します。バイク社会のアジア市場への四輪車の投入戦略、模造品がはびこる市場での価格設定など、アジアを意識したケースが多いことも特徴です。
Doing Business in China中国ビジネスを学ぶHKUSTらしい授業の一つです。Walmart Chinaの元CEOが教授を務め、彼が実際に直面した課題や中国市場の特徴、外資企業の中国への溶け込み方などを横断的に学びます。授業中のプレゼンでは、教授から元CEOらしい非常に厳しい、しかし実践的で「机上」ではない質問・Feedbackを受けることができます。

 

Finance / Accounting (ファイナンス、アカウンティング)

Financial Accounting経営に欠かすことができない、会計学の基礎編です。Financial Accounting (財務会計) では、主に企業にとっては外向け、すなわち投資家やステークホルダーに対してのアカウンティングの考え方を学びます。具体的には、財務三表の読み方・分析の仕方や、利益とキャッシュの違いなど基本的ながら重要な概念を学びます。
Managerial Accounting経営に欠かすことができない、会計学の基礎編です。Managerial Accounting (管理会計)では、主に企業にとっては内向け、企業の現場のマネジメント層が理解しておくべきアカウンティングの考え方を学びます。人件費や家賃なども加味して個々の製品や部署にかかるコストをどう分析するかや、予算配分の手法などを学びます。
Corporate Financeファイナンスの基礎編です。お金を調達するときの手法別調達コストの計算方法や、社内の投資案件の評価方法、M&Aをする場合の買収価格の計算方法などを検討します。

Information Science and Operation Management

Data Analysisいわゆる統計学です。統計の基礎を学ぶとともに、マーケティングを始め様々な場面で登場する「データ」をどう作り、分析するか、そしてまた人が作ったデータに騙されないようにするためにどうすればいいかを、身近な事例から学びます。
IT Management円滑な経営に欠かすことのできないITにまつわる課題を、経営者の立場からどうコントロールするかを学びます。場合によっては会社を破綻に導くITプロジェクトの失敗を回避するにはどうするべきか、やりたいことを実現するためにIT部門とどうコミュニケーションをとるべきか、などを検討します。
Operation Management発注~生産~配送~販売などの業務プロセスを学ぶ授業です。最も効率的な発注量・タイミングの算出方法、生産工程の減らし方などの他、カスタマー対応の効率化の手法など、製造業にもサービス業にも必要となる理論を学びます。日本企業の事例も多く登場しますので、気の効いた発言ができるよう気が引き締まる授業でもあります。