MBA選択科目(エレクティブ科目)

MBA選択科目(エレクティブ科目)のラインナップと各講座のサマリを紹介します。HKUSTの授業は、欧米MBAトップスクールと同様ケーススタディを中心に進みます。アジアMBAのトップ校として中国をはじめアジア企業のケースを多く扱うほか、実際に社長や役員としても活躍する教授陣から、アジアビジネスの経験を直接学ぶことができることが特徴です。

MBA授業の選択科目(エレクティブ科目)では、アジアビジネスやファイナンス・マーケティングなど、自身の興味に応じて様々な授業を取ることができます。多くの授業が実務家により行われており、実践的な内容を深く学ぶことができます。

 

選択科目(エレクティブ科目)ではは50科目以上あり、以下にその一部を抜粋します。

General Management (ゼネラルマネジメント)

Business LawStanfordでMBAとJD(法学博士)を取得し、中国一の富豪・李嘉誠の右腕として投資を取り仕切っていたLarry Franklinが、基本的な法律の知識について解説しつつ、経営者として「法律家をどう使うか」を教えます
Effective Negotiation様々な場面での交渉戦略を学び、また実践する授業。週2回・計12回の交渉を同級生と行い、交渉の場面での自分のクセや、どのようなテクニックが有効かを体で学びます
Enhancing Professional Skills (EPS)5日間の合宿型授業。どのような仕事をする上でも必要となる問題解決スキルやプレゼンテーションスキル(資料の作り方、話し方、Q&Aのさばき方など)を、4人の教授陣と文字通り朝から晩まで特訓します。HKUSTの学生は多くのケースコンペ・ビジネスプランコンペで優勝していますが、その原動力の一つと言える授業です
Money and MacroeconomicsCore科目のMacro Economicsの続編です。金融市場により焦点を当て、金融市場の仕組み、欧米・中国・香港・日本などの金融政策・財政政策と世界経済・地域経済への影響などを、Core科目から引き続きRaoが分かりやすく解説します
Value Investing実は自分で投資ファンドも運営する名物教授Raoが、ウォーレン・バフェットをはじめとする「バリュー投資家」の投資思想・戦略・手法を学びます
Strategy and Organizationいわゆる組織論。組織・人が戦略を実現するよう行動するためのインセンティブの設計方法や、垂直統合・水平統合・コングロマリットについて検討します。コンサルや経営企画部門を志望する人にお勧めです
Applied Game Theory「囚人のジレンマ」で知られるゲーム理論の基礎から応用までを学び、次いで実際の経営においてどのように活用するかを検討します
Business ModelingExcel作業効率化をテーマに、Excelのショートカットや機能の使い方を多数学びます。実務にすぐ使えて人気のある、4週間の授業です
Strategic Management of Human Asset戦略を実現するための人材管理をどのように行うか、検討する授業です。採用・育成・評価と戦略をどのように結びつけるか、報酬・インセンティブの仕組みをどのように構築するかなどを、厳選されたケースを通じて学びます
Blue Ocean Strategy Innovation INSEADのW. Chan Kim教授とRenee Mauborgne教授が出版した「ブルーオーシャン戦略」に関する授業で、イノーベンション戦略、戦略思考を4週間で学びます。
Scenario Planning in Leadership and Longer Term Strategy広くマクロトレンドを分析することで、未だ不確実性の高い事象が企業の将来に与える影響を見定め、それを複数の想定されるシナリオに落とし込むことにより、企業の経営戦略及びリスクマネジメントに応用するフレームワークを体系立てて学びます。全8回の授業のうち3回はゲストスピーカーである実務家によって執られ、特に実務への応用に焦点を当てた講義がなされます。

 

China/Asia (中国・アジアビジネス)

Investment and Finance in China中国で多くの投資を行ったLarry教授が、実際に関わったディールを題材にIPO、Project Finance、Trade Financeなど幅広く解説します
South East Asia Economics東南アジアの経済・ビジネスについて、教授及びゲストスピーカーから実践的な内容を学びます。教授は東南アジアで戦略コンサルタントとして勤務した経験があり、同地域におけるビジネス事情に精通しているため、クラスではこれらの経験を学ぶことができます。また、ゲストスピーカー(2017年Fallでは計4回のクラスのうち、ゲストスピーカーを招いたのは3回)は、同地域の実務家として最前線で活躍している方々であるため、具体的且つリアリスティックなビジネスの現場の声を聞くことことができます。なお、テストはなく、最後のクラスで東南アジアに関するプレゼン(グループワーク)を行うことが求められます
Strategic Management in China 講座名は中国におけるアライアンス戦略となっておりますが、実際の講義は「ファイナンス・スタートアップ企業」に特化した印象を受けました。消費者向け投資アプリや、FinTech等に関するスタートアップ企業の中国進出戦略を、教授やグループで考えたり、それらの事業を実際に行っているゲストスピーカーの話を聞くことが主な内容です。
China’s External Relationship and Their Economic Impact 中国と他国・他地域との政治的、経済的な関係や、緊張、問題点等について幅広く扱います。各回、それぞれの国や地域を代表するゲストスピーカーが招聘され、彼らの独自の視点から中国との関係について話を聞くことができます。日本と中国の関係についてもその歴史的な背景を含め、日本で語られるものとはまた違った視点から学ぶことができます。
The Art of War and Eastern Wisdom in Business Competition 世界的に有名なThe Art of Warこと孫子の兵法を中心に、東洋思想のツボとそれが如何に戦略論・マーケティングに応用され得るかといった内容を議論します。FT世界ランク一位のHKUST/KeloggのEMBAコースで最高評価を得ておられ、アリババなど名だたる企業でも教鞭を取る教授が、独学では理解の難しい東洋思想を丁寧に問いかけながら噛み砕いてくれるHKUSTならではの授業です
Politics and Socioeconomic Environment of China
中国における政治的、社会経済的、国際的な環境を体系的に理解する授業です。1970年以降の中国の市場化、民営化、国際化を学ぶとともに、多様な分析的視点に基づいて、中国で起きた主要な出来事やビジネスへの影響を議論します。中国人学生も多数出席している為、彼ら独自の視点を理解することもできるのが魅力の一つです。

Exploring Northeast  Asia’s Invisible Giants —          JAPAN AND KOREA

 日本・韓国経済における共通点・相違点を、過去40年間の経済的変革やグローバルなブランドの成功事例を通し、
学ぶことが可能な授業構成となっています。また起業家、外交官、エコノミストなどのゲストスピーカーを招き、日本と韓国における複雑な課題と機会について議論を行い、ビジネスの将来像を模索する機会もあります。

 

Finance (ファイナンス)

Financial Statement Analysis財務諸表の分析手法、会計操作を見付ける方法、プロジェクション(将来予測)などを学びます
Strategic Finance and Value Creation応用Financeの授業の一つです。多様な業界の企業についてValuationを行います。負担は重い授業ですが、教授はタイムリーかつ詳細なフィードバックをしてくれるため、学びが多い授業でもあります
Applied M&A金融家の立場ではなく、事業会社の立場でM&Aを学びます。M&Aの戦略的意義からバリュエーションやネゴシエーション、PMI(統合作業)までの実務の要諦を学びます
Venture Capital and Private Equity多くの企業に投資を行ってきたLarry Franklin教授が、Venture Capitalにおける実務を平易に解説します。Fund raiseからValuation、ExitまでをケーススタディやLarryが実際に行った投資案件を通じて検討します
Private Equity Investingゴールドマンサックスを経て、D自身のファンドを複数運営するThien Chewが、プライベートエクイティ業務の概要から実務における要諦までを教えます。PE実務家が毎週ゲストスピーカーとしてきますので、ネットワーキングの場としても有益です
Raising Debt in Financial Market商業銀行でデットファイナンスの豊富な経験を持つ教授から、シンジケートローン・社債など多彩なプロダクトについて学びます。金融業界や企業の財務部門を目指す人にお勧めです
Student-managed Investment FundHKUSTの基金の一部を実際に預かり、Fund Managerとして香港市場で運用する、非常に実践的な授業です。精鋭を集めるため、授業を取るにも面接などをクリアしなければなりません
International Finance 昨今の国際金融を取り巻く事象の背景や世の中への影響について勉強します。特に人民元の国際化や一帯一路など中国政府の動向を中心に説明します。
Derivative Analysis
Investment Analysis 株式、債券、デリバティブ商品など、数ある金融商品を組み合わせて、安定的な収益を上げるために必要な理論やマーケットプラクティスを学習します。Quantitativeではありますが、一から理論を学べますので、他業界からファイナンス(特にポートフォリオ・マネジメント)にキャリアチェンジを考えている方にオススメです。

 

Consulting (コンサルティング)

Consulting Skills for Managersマッキンゼー出身のChris Doran教授の指導の下、香港・中国企業を実際にクライアントとして持ち、問題の洗い出しから解決策の提案までを行う実践型授業です。
Business Transformation – Impementing Changes in Organizationゴールドマンサックス以前はコンサルティング業界にいたThien Chew教授が、戦略を組織にどう落とし込むか、現場の理解をどう得るか、などを解説します。

Marketing (マーケティング)

Understanding Consumers消費者がある商品を認知してから実際に購入するまでのプロセスを、マーケッターとしてどう促進するか、広告はどのように設計すべきか、などを学びます。
Customer Acquisition & Retention数々の企業でマーケティングディレクターを歴任した教授によるデータ・ドリブン・マーケティングに関する授業。顧客の生涯価値(LTV)の算出方法や、日々のオペレーションにおけるデータの収集方法とそのマーケティングへの活用方法を学びます。実際にマーケティングの第一線で活躍されているゲストスピーカーによる講義もあり、より実践的なマーケティングを学びたい人にオススメです。

Information system(情報システム)

Technology and Innovation Management情報技術のサイクル、プラットフォーム戦略、イノベーションのジレンマ、オープンイノベーションといった概念を、ソニー・アップル・任天堂といった事例を用いながら学べる授業です。また実務においての管理手法や課題にどう対応すべきかという点を中心に議論を行い、理解を深める授業です。
Technology  ConsultingITコンサルタントが活用するフレームワークを用いた解決手法だけではなく、CIOの観点から組織設計、R&D事業、CEOとのコミュニケーションといった高い視座が得られ、学べる授業構成となっています。また実際の企業が抱える課題のヒアリングから情報技術(ビックデータを活用した機会学習等)を用いた解決手法の提案といった実践型のグループワークもある授業です。

Entrepreneurship (アントレプレナーシップ)

Family Business実際にファミリービジネスを営む教授やゲストスピーカーから、一族での経営の掟、一族以外のメンバーの処遇などを、リアルな体験談とともに学びます。
Entrepreneurial Marketing and Innovation自身も起業家である教授から、起業家としての心構えやマーケティングにおける注意点などを学びます。
Venture Capital Perspective on Entrepreneurship起業家に資金を提供するVenture Capitalはどのような考えで行動しているのか、を学びます。
Social Entrepreneurship and Venture Philanthropy香港社会が抱える課題を解決するために自ら事業を立ち上げた社会起業家と学生がチーム(計4チーム)を組んで、実際の課題に対する解決策をビジネスモデルとして提案します。毎回の講義は、社会課題・ビジネスに係る理論・概念的な講義と議論、ゲストスピーカー(社会起業家、NGO、投資家、香港政府等)による講義と議論の二本立てで行われます。2017年秋学期は、低所得層の雇用創出、食料廃棄量の削減、身体障碍者に配慮した社会形成、初等教育の質向上の4分野で事業を行う社会起業家が参加しました。なお、このコースは香港の慈善財団がスポンサー支援をしており、4チームの中で最も評価の高いビジネスモデルを提案したチームと組んだ社会起業家には250,000HKDが提供され、コース終了後はこの資金を使ってビジネスモデルを実践していくこととなります。