MBA受験体験記 D.H (Full-Time MBA 2020)

プロフィール

ハンドルネーム:D.H
属性:34歳(受験時)、私費、出身学部(商学部)、性別(男)
職務経験:損害保険会社(12年3ヶ月)
海外経験:学部時代にスタンフォード大学とケンブリッジ大学のサマープログラムならびに北京での国際ビジネスプランコンテストに参加。その他、約40ヶ国を訪問。
出願校:HKUST、NUS
出願結果:HKUST(合格)、NUS(不合格)

Why MBA

大学生の頃にMBAを知り、いつかは海外MBA留学をしたいという気持ちを持っていました。理由は幾つかあるのですが、自分の中で特に強い理由はシンプルに以下の2点です。

– 海外生活への憧れ
約40ヶ国を訪問しましたが、海外に住んだ経験は大学3年の夏休みにスタンフォード大学に1ヶ月いたのが最長でした。様々な国を訪問する中で、英語のコミュニケーションスキルを伸ばしたい、日本とは異なる場所で長期間生活してみたいという思いが強まり、人生は一度きりなので挑戦することにしました。

– 人脈
HKUSTの同級生や先輩・後輩はもちろんのこと、MBA留学によって他校のMBA卒業生とも繋がりが増えることにとても魅力を感じました。
実体験として、大学時代にスタンフォード大学で共に過ごした仲間や国際ビジネスプランコンテストに一緒に参加した仲間の起業や海外MBAで頑張っている姿が自分の12年間の社会人生活でもこの上ない刺激となっており、海外MBA留学でさらなる刺激的な人脈を構築したいと考えました。

Why Asia/Why HKUST

私はHKUSTとNUSの2校を受験しました。

理由ですが、多くのアジアMBA志願者と同様にアジア市場に魅力を感じたということがあります。どちらの学校も同級生に中国人とインド人の割合が多く、授業でもアジアを題材に取り上げることは多いので、卒業後にアジア市場での仕事を考えている人には魅力的なプログラムだと思います。

2校ともクラスサイズが100人前後で、アメリカのMBAの900人と比べて1割程度だったのも理由の一つです。大学の学部の同級生が約1,000人でしたが、4年間を通じて話したのは200人位だったと思います。その中でも仲が良かったのは、ゼミで2年間を共にした20人を中心にプラスαといった感じだったので、100人程度がちょうど良いサイズだと思っていました。

他の理由として、英語があります。MBAのイベントに参加した際に、特にアメリカのMBAはアメリカ人の比率が高く、帰国子女や海外でのビジネス経験がない日本人は英語の問題で同級生達のリード側ではなくフォロワーになりやすいという話がとても印象に残りました。HKUSTもアジアの学生比率が高いとはいえ、欧米やオーストラリアの大学を卒業した学生も多く、英語のレベルが高いことに変わりはないのですが、ネイティブだらけに囲まれるよりは英語のハードルは少しだけ下がると思います。ただ、NUSのMBAに留学された方から最初は授業の95%が理解できなかったという発言を聞いたことがありますので、アジアMBAだからといってハードルが低いわけでは決してありません。

ちなみにアジアMBAの中でHKUSTとNUSを選んだ理由は極めてシンプルで、2校が香港とシンガポールのMBAプログラムでランキングトップだったからです。

また、これは来てみて感じた部分ですが、香港と東京は4時間程度で近い距離にあるので、日本で就職活動を行う方にとっては利便性もあります。

受験準備

スケジュール

前述の通りHKUSTとNUSの2校を受験しました。

NUSには2016~2018intakeに向けて3年連続で出願し、全て面接まで呼ばれましたが、結果は何れも不合格でした。2016年と2017年の出願の際はNUS単願で、特に2016年は英語の勉強を始めて間もなくスコアメイクが十分でなかったため、自身も出願するか否かを相当悩み、お世話になっていた出願アドバイザーからも出願延期を勧められました。卒業後の転職も睨んで少しでも若いうちに出願しようという気持ちで結果的には出願しましたが、振り返ってみると見切り発車は、再出願にも影響してくるのでお勧めは出来ないかもしれません。
一方で、私のMBA受験はHKUSTとNUSの2校のみであり、NUSの受験がHKUSTの受験に大きなプラスであったことは間違いありません。通常、MBA受験で3~8校受験するのが一般的なのであれば、NUSに早目に出願したことも間違った選択ではなかったとも言えます。

2018年のみHKUSTとNUSの併願でしたが、HKUSTの3rdラウンドの締切間際に出願し、3/31にHKUSTの2度目の面接を受けました。NUSの2ndラウンド(最終ラウンド)の締切も3/31だったため、HKUSTの面接終了後にNUSも出願し面接を受けたという流れです。HKUSTからはNUSの面接の前にオファーをもらいました。

英語のスコアメイク

基本的にはIELTS,GMAT,GREともに単語集と公式問題集を解いていましたが、補助として以下の予備校を利用しました。

English Company(大阪に1ヶ月間通塾)
Affinity英語学院(IELTS東京or Skypeで講義, GMATネット講座)
AGOS(IELTSネット講座, GMATネット講座)
IELTS最短攻略法(IELTS Writingネット添削)
マスアカデミー(GMAT math テキストのみ)
新井塾(GMAT Verbal テキストのみ)
αアドバイザース(IELTS, GRE, エッセイ, 面接)
Roah Consulting(エッセイ, 面接)
Interface(エッセイ, 面接)

なお、受験当時は転勤で岡山県に住んでいたため、他にも評判の良い予備校はいくつかあったのですが、基本的にはインターネットで受講できる講座を選択しました。
一部は週末に東京や大阪で受講したものもあり、移動は大変でしたが、岡山県では受験仲間がいなかったため、他の受験生と一緒に講義を受けることで良い気分転換になりモチベーションアップにも繋がりました。

予備校選びは大変だと思いますが、有名だからという理由だけで焦って入学するのはお勧めできません。かなりの出費にもなると思いますので、どこが自身にフィットするかを吟味するべきだと思います。

面接対策も予備校によって大きく異なり、どこのMBAに対してもパワーポイントの資料を持参して自分の英語を補足することを勧める予備校と、日本人はパワーポイントを持っていく傾向があるが持参すると面接官の印象はよくないという予備校があり、アドバイスが真逆でした。

また、多くの日本人受験者の認識としてSkypeではなく現地訪問で熱意を見せるべきという点においても、そのことを強く勧める予備校と、むしろ面接の日程変更がマイナスに働くので、決められた日時でSkype面接を受けた方が学校によっては良いという予備校もありました。

実際に自分がお世話になった予備校で個人的なお薦めは以下の通りです。

IELTS: English Company(IELTS対策はありませんが苦手としていたListening力が伸びました)
GMAT: Affinity英語学院(GMATのVerbalの解説が極めて論理的でした)
エッセイ、面接: Interface(HKUSTの合格者を多く輩出しており、アメリカ人の先生のアドバイスもとてもきめ細やかでとても満足度の高いサービスでした)
あとテキストの購入のみとなりますが、マスアカデミーと新井塾も有用でした。

最後に

受験体験記とは趣旨が異なりますが、現職を退職して卒業後に日本の企業もしくは外資の日本オフィスで働こうと考えられている方は、受験が終わり次第、すぐに就職活動(特に壮行会の準備)に取り掛かることをお勧めします。
受験後に一息ついたり、退職するので現職の同僚やお世話になった方と会いたいという気持ちもあると思いますが、受験終了から渡航前までは一つの勝負所だと思います。
一方で、渡航前のMBAプログラムに関する準備は余裕があれば行うべきだと思いますが、比較すると就職活動の方が圧倒的に重要な気がします。MBAプログラムの詳細は来てみないと分からないことも多いですし、持参物も香港で現地調達するか日本と香港は近いのでプログラム中の週末に日本へ一旦帰ることも時間的には十分可能です。