MBA受験体験記 S.H (Full-Time MBA 2019)

プロフィール

ハンドルネーム:S.H
属性:28歳(受験時)、私費、出身学部(商学部)、性別(男)
職務経験:監査法人(3年半)、会計事務所独立(2年)
海外経験:なし
出願校: HKUST、ESADE
GPA :3.1
IELTS:6.5
GMAT:650
出願結果:HKUST

Why MBA

1、内面的な視点

ⅰ 海外留学への憧れ
私は、学生時代を会計士受験に費やしたことによって留学に行けなかったことから、いずれは海外留学に行きたいと考えていました。
MBAに一回行きたいと思ってしまった人は、一生その呪縛から逃れられないという先輩からの意見も非常に影響も大きかった気がします。

ⅱ 自分にとってしっくりくる選択とは?
10年先どういう仕事、仕事スタイル、家族とどこに居たいかと考えたとき、好きなことをした上で海外に住んでいたいなと考えていました。

監査法人にいたら確実に海外に行くことはできましたが、それは自分にとって心地の良い選択ではなく、かと行って、ノマドワーカーのようにいきなり海外に飛び出して好きなことをやる勇気もなかったので、好きなことをして海外で働くためにもMBAが必要だと思いました。

2、キャリアからの視点

ⅰ 箔をつけられるモラトリアム
本当にやりたいことを見つける為には、実際にやってみないと分からないというのが、独立やボランティア活動を通して感じていたことでした。
私は、実際に未上場企業の資金調達の支援をし、コーポレートファイナンスの面白さを肌で感じてこの世界でやっていくのも良いなと思っていましたが、世界には、世界を股に掛ける事業会社とかPEファンドとかコンサルとか知らない仕事がいっぱいあるということも知ってしました。

MBAのメリットはそうした業界にインターン等を通じて知ることができるというモラトリアムを享受です。
普通の社会人であれば許されないしそんな時間もないですが、MBAはそれが当たり前で、さらに良いことに卒業後は一生消えない箔がついてきます。

ⅱ 日本の○○を変えたい、インパクトを与えたい
上場支援を通じて、多くの経営者と出会い、ベンチャー企業の新しい取り組みを会社の中から見てきました。

私が長く支援してきた新電力の企業は、旧電力と全く異なるビジネスモデルで急成長してきた会社で、私は、社長を含むマネジメント達と一年半以上も仕事を共にして、自分もいずれは関心ある業界で同じように世の中に大きなインパクトを与えたいと思っていました。

しかし一方で、その時に自分のスキルと将来的に必要なスキル、ネットワーク、キャリアに乖離があるようにも感じていました。
将来のゴールを達成するのために自分に必要なものの棚卸をした結果、MBAやその付随する活動によって得られるものが多いと思いMBAを決めました。

WHY HKUST/ WHY ASIA

私にとって、WHY HKUST とWHY HONG KONGは重なる部分が多い質問です。なぜなら、USTはランキングがアジアではトップで、学生の質、それによって生み出されるディスカッションなどの授業の質、ネットワーキングという意味で、Hong KongではUSTに比肩するものが他にないと思っていました。そのため、以下の理由でHong Kongに行くと決めた時点で、UST以外に選択肢がないと思っていました。以下ではなぜHong Kongなのかを詳しく説明いたします。

1、アジアのビジネスハブでありヒトモノカネが集まっている。
香港は、世界第四位の金融セクター、世界都市ランキング5位であると同時に、中国本土へのゲートウェイという言葉がよく使われています。

中国へのアクセスのしやすさと、一国二制度による法的インフラによって、中国内外の資本が香港を経由する構造となっています。

その為、世界のメジャーな金融プレイヤーが集っており、私は学業と同時にそういった企業へのインターンや、ネットワーキングが効率的に行えると考えました。

世界には多くのビジネススクールがありますが、これほど、ビジネスと密着した地域にあるMBAはNY、シカゴ、ボストン、サンフランシスコ、シンガポール、香港のMBAくらいだと思います。

2、起業の世界的中心地となりうるポテンシャル
香港は、サンフランシスコ、イスラエル、シンガポールと比較すると、VCや起業家は少ないですが、様々なコーワキングスペースやCoCoonやStartUpsHKといった起業支援のプラットフォームが増加しています。

さらに、香港の富裕層がエンジェル投資家となって成長支援を行うほか、香港科技大学や香港理工大学といった世界有数の大学のtech系の学生をエンジニアとして向かい入れることができるなど、起業の世界的中心となりうるポテンシャルを秘めています。

3、卒業後のキャリア
日本のMBA卒業生がそのまま海外で就職したり起業することは稀だと思います。その点、香港MBA生であればそのネットワークを生かし卒業後アジアを中心に働ける可能性は相対的に高いと思っていました。

また、海外事業展開を検討する日系企業の多くは、地理的、文化的に、NYやロンドンではなく、中国、東南アジアを中心して海外進出を検討していく傾向にあり、そうした会社にとって、アジアMBA生は一定のニーズがあるに違いないと考えました。

4、アジアにフォーカスした授業
これはアジアMBA共通ですが、香港MBAの特徴としてアジアにフォーカスした授業が豊富な点があげられます。

アジアでのビジネス展開より重視される時代に、中国や東南アジアのビジネスを広く理解できる香港MBAは魅力的でした。

やはり欧米のMBAの主目的は、欧米人のキャリアアップであり、授業の内容も偏っているという聞いたことがあります。

(例えば、アメリカでNFL(アメフト)のマーケティングについて考える授業って、NFLと聞いたらアメリカ人が当然に思い浮かべるチームとかCMとかそういうのが前提となって初めて意味があるものだと思います。香港MBAはインターナショナル比率が非常に高く、そうした前提を共有していないからこそ、フェアな議論ができると思いました。)

5、その他(人種の壁、2年か1年か)
これは完全に偏見なのかもしれないが、多くの在校生と会って、日本の欧米MBA生の多くが人種の壁を超えられていないように感じました。

欧米MBAでも黒人、白人、アジア人がそれぞれ固まり易いのは、人種、語学力の問題で致し方ないのですが、ネットワーキングを重視している私にとってはかなりネックでした。

私は、アメリカのMBAに行って一生会わないFacebookの友達を作るよりも、一緒にビジネスをしてくれそうな、香港MBAに来るアジア好きな欧米人と密な関係を作れれば良いと思っていました。

また、MBAって2年間は不要なのではないか?とも思っています。私も当初は、せっかく海外行くなら2年くらい行きたいと思っていましたが、たぶん2年もやったらダレるだろうし(実際多くの在校生の人が後半はダレてくると言ってた。)、早く働いた方が良いだろうと考えました。

その点、アジアの16カ月という期間は個人的には集中力を保って勉強できる心地良い長さであると感じています。

受験準備

スケジュール

2015年10月ごろから英語の勉強を本格的に開始
2016年2月 TOEFL 90点超えを期にGMAT勉強開始
2016年8月 GMAT1回目630
2016年10月 GMAT2回目650(出願スコア)
2016年12月時点でTOEFL 95点、急遽IELTS受験
2016年1月 IELTS 6(出願スコア)
2017年1月11日 HKUST出願
2017年1月22日 面接
2017年1月25日 条件付き合格(奨学金付き)
2017年3月 IELTS 6.5→正式合格

結果的には出願から2週間で合格したものの、TOEFLに最後まで悩まされ、2016年2月~12月は仕事が忙しかったことも相まって生きた心地がしませんでした。

アドミッションとのネットワーキング

アジアのMBAはネットワーキングが非常に重要なので、夏以降のHKUST関連のイベントにはすべて出席しました。

8月~12月までで、採用のキーマンであるGary Lo に4回ほど接触し、レジュメの配布などのアピールを行いました。

12月のインフォメーションセッションにおいて、Garyに名前を憶えてもらっており、それなりの感触をつかんでいました。

TOEFL/IELTS/GMATの取り組み

私は、完全に英語関連の試験の負け組であり、多くのことを語ることはできませんが、世に出回るあらゆる対策を施し、多くの偉大なる諸先輩方のブログを読み漁り、多くの時間と金を投下した自負はあります。

特にTOEFLにおいては、公式ガイドブックはもちろんのこと、中国の対策サイトにおいて、Reading/ Listening の40回近くの過去問を3回以上は回しました。

GMATは濱口塾一本でいきました。濱口塾の提供する教材を3周回せれば650は確実に行くと思います。SCは延べ1000題は問いたと思います。

IELTSとTOEFLどっちが良いかというのは、多くの受験生に悩みの種だとおもいますが、個人的には圧倒的にIELTSの方が楽だと感じました。IELTSは公式ガイドブック、中国の対策サイトで過去問演習のみですが、極めて短期間にOA6.5を確保したので、あと数か月あればOA7を確保できると感じました。

ここでは、参考となった諸先輩方のブログを紹介させていただきます。ブログは合格の上では必読となると思います。

・落書き帳 for Wharton MBA留学
http://yuma-wharton-j.blogspot.hk/

・GMAT 650点と共に生きた男
http://kkinterface.co.jp/wp-content/uploads/2016/04/LBS_MBA_%E5%90%88%E6%A0%BC%E4%BD%93%E9%A8%93%E8%A8%98_TAKAMI_Ver1.7.pdf

・受験体験記(濱口塾)
http://www.hamaguchijuku.com/subpage/ishizuka.pdf

・アジアの若きエリート達との日々-My Days at HKUST
http://takkaw.blog.fc2.com/

エッセイ

私は、日本語のエッセイに自信があったのと、コストパフォーマンスの観点から、濱口塾でレジュメ、エッセイ、インタビューのすべてをお願いしました。
濱口塾は、エッセイを日本語で作成後それを濱口先生にお願いすると、校閲及び英文訳してもらえます。
その後、それをMatthew先生がネイティブチェックしてくださるので、かなりお得だと思います。

インタビュー

インタビューは、UST書類結果通知から面接まで8日ほどしかなかったので、Matthew先生とオンラインで3回ほど練習し本番に臨みました。面接は、自分で60問ほどの想定問答を作成し、それがすらすらといえるまで徹底的に暗記しました。

想定問答は気が付いたら英文にしてワード20ページほどの小論文が出来上がっていました。

実際のインタビューは、日本人在校生とアドミッションの合計2回ですが、質問の内容はWHY MBA, ロングタームゴール、なぜ会社を辞めて独立したのか、どのような点で学校に貢献できるかなど非常にシンプルなものでした。ラウンドによっては、現地に行って面接もできるようですが、私はSkype面談でした。

最後に

アジアのMBAと決めたら、やるべきことは、ネットワーキングとIELTSとGMATです。それ以外は、必要最低限のことをやれば合格できると思います。

私は、受験中無駄なことは一切やりたくないと考えながら勉強をしてきましたが、今振り返ると、TOEFLの勉強やGMATの勉強で多くの無駄な時間を使っていたような気がします。

上記の3点を徹底的にやることで最小努力の最大幸福を獲得できると思います。

また、モチベーションをアップさせたければぜひUSTに遊びに来てください!

Intake 2017は最高の学生が集まっています。日本人も本当に最高のメンバーだと思います。

遊びに来てくだされば絶対に好きになって帰っていただく自信がありますので、気軽に遊びに来てください。お待ちしております。