MBA受験体験記 Z.H (Full-Time MBA 2018)

プロフィール

ハンドルネーム:Z.H
属性:30歳(出願時)・私費
最終学歴:国立大学卒・国際関係論専攻(GPA 3.18)
職務経験:損害保険会社・法人営業
海外経験:なし(出張及び旅行程度)
予備校:江戸義塾、Ivy League、LINGO、Affinity、YES、E4TG

学校選定理由

Why MBA

 もともと世界で活躍する経営人材になりたいとの思いを持っており、最初の頃は社内の海外駐在員に手を挙げていたのですが、年次的な問題もありなかなか叶わず、そのような中で、海外のビジネススクールに通われている会社の先輩のところへプライベートで遊びに行ったのがきっかけでした。
 その先輩からビジネススクールでの経験を聞く中で、「世界各国から異なる文化、価値観を持つ学生が集まるビジネススクールは、世界の縮図である」との言葉に感化され、MBAが自らの将来の目標と現状をつなぐ架け橋になると考え、MBAを志しました。

Why HKUST

 日本で一般的に人気が高い米国のビジネススクールは、構成比としては6割以上が北米出身の学生であり、私がMBAに魅力を感じたダイバーシティという評価軸に、マッチしませんでした。
一方で、
①今後成長が見込まれるアジアビジネスに根ざしたプログラム
②100人という少人数ながら約30の国と地域から学生が集まるダイバーシティ環境
③アジアは勿論、世界的にもトップビジネススクールの1つ
という観点からHKUSTに興味を持ち、志望しました。

受験準備

IELTS

 LINGOのIELTS Course7.5を受講しました。RLSW全セクションの対策を教えてくれますが、特にWriting対策が秀逸で、多くの受講生がWriting7.0を取得していました。IELTSのWritingはTOEFL Writingよりも難しく、文章の構成はさることながら、命題に対する回答内容、及び英文における自然な言い回しが求められます。LINGOでは林先生が日本人の目線で、IELTS Writingにおいて、どのようにすれば効果的にスコアメイクできるかの戦略を教えてくれます。

 また、Speaking対策はそこまで時間を割きませんが、林先生が教えてくれる中国語のサイトに直近のSpeakingで質問される内容が掲載されています。実際に私がIELTSを受けた時も同じ問題が出題されました。掲載されている質問に対する回答を幾つか準備しておけば、十分対応できると思います。

 IELTSの公式過去問は、ReadingとListeningセクションについて、実際に時間を計りながら模擬試験として使用しました。IELTS9とIELTS10で2巡ずつしました。もし余力があればIELTS8まで手を出してもよいと思います。また、単語帳について、私はTOEFL→IELTSに切り替えたためTOEFLで使用していた単語集をそのまま使用しました。微妙に出題傾向が異なるかもしれませんが、どの単語集でも問題ないのではないかと思います。TOEFLで求められる単語レベルとIELTSで求められる単語レベルは大差ありません。

GMAT

 お世話になった予備校・教材をご紹介致します。

YES:
 SCコースと文法コースがあります。SCコースを受講する前に、文法コースの受講を求められます。説明がクリアで分かりやすく、これまで学校等で習ってきた内容以上の英文法を教えてくれます。当然Writingにも役立つため、早期の受講をお薦めします。SCコースは、私は20回分受講しました。文法コース同様、Writingにも大変役立つため、GMAT対策に本格的に取り掛かる前から受講しておくとよいと思います。

AffinityのCR対策コース:
 選択肢を瞬時に消せる、一発切りのテクニックや、様々な戦略を教えてくれます。1ヶ月を1タームとして、AとBの2タームあり、内容が異なります。私はBのみを受講しましたが、両方受講すればよかったと少し後悔しています。また、もしどちらかのみを受講する場合は、Aを受講されることをお薦めします。

The Official Guide for GMAT Review 2015:
 GMATの赤本です。私は全ての問題を3回解きました。全ての問題を解いて、何故その答えになるのか分からない問題をピックアップしておき、Affinity等の塾で質問をするとよいと思います。また、ネットで問題文の検索をかければ、GMAT ClubというWeb-siteで問題の解説が出てきます。私は塾で知り合った受験生同期でLine Groupを作り、Line内で疑問点をぶつけて、受験生同期内で解法を教え合ったりもしました。

GMAT Prep:
 GMATの登録をするとGMAT本番さながらの試験が2テスト分受けられます。何度も受けることは可能ですが、何回かすると解答を覚えている問題が出てくるので、点数が自分の実力値を反映しなくなります。しかしながら、何度もやる意味のあるツールで、私は2テストともに10回前後解きました。Affinityの野口先生曰く、GMAT Prep 初回の点数−50点が、実際のGMATの点数。GMAT Prep2回目以降の点数−100点が、実際のGMATの点数と仰っていました。ご参考まで。

Manhattan GMAT Prep:
 ManhattanのCR/ RC/ SCのいずれかの対策本を購入することで、Prepが6テスト分受けられます。実際のGMATよりも難しい問題が出てきます。特にQuantは制限時間内に完璧に解くのは至難の技だと思いますし、Quantは飛ばして受けてよいと思います。私はIR、Verbalを2巡ほど受けました。

GMAT ToolKit 2 from GMAT Club:
 有料アプリ(2,800円)を携帯にダウンロードし、隙間時間、通勤中にGMATの問題を解くのに使用しました。使い勝手もよく、お薦めです。

マスアカデミー:
 もともと大学入学時まで理系であったため、マスアカで1通り傾向と、単語を覚えただけで、特段Quantの対策はしませんでした。

E4TG AWコース:
 AWはどこまで力を入れるかだと思います。テンプレートはインターネット上に落ちていますので、それで十分対応できる方も多くいると思いますが、私は添削をして欲しかったので、受講しました。AWでは英語のWriting力はもとより、分析力を試されていますので、指摘しているポイントが正しいか、指摘の仕方が説得力ある書き振りとなっているかは第三者の目線で一度見てもらった方がよいと思います。私は10月に1ヶ月間受講しましたが、特段GMAT対策ではなく、早期にTOEFL/ IELTSのWriting対策の一環として、受講しておいてもよいと思います。

エッセイ

 ビジネススクールによって、質問内容は異なりますが、総じて以下の質問に対する回答を準備しておく必要が有ります。実際にHKUSTでも①〜⑤がエッセイで聞かれ、⑥、⑦は推薦状に盛り込むようにしました。

①Why MBA? ②Tell us about your short term goal. ③Tell us about your long term goal. ④Why this MBA program? ⑤How would you contribute to this program? ⑥What is your great achievement? ⑦What is your strong point? ⑧What is your weak point?

 エッセイでの上記①、②、③の質問に対してもWhy HKUST?、Why Asia?を掘り下げて書けたことが書類選考をPassした大きな要因だったと思います。 私の場合、Why HKUST?はDiversityとFinanceの観点から、Why Asia?はマーケットの成長性と自分が将来やりたいことの観点からエッセイを作成しました。なお、アジアMBAはどこのカウンセラーがよいということはありません。私はEdとIvy LeagueのMatthewの2人に師事しました(1人でも問題ありません)。

インタビュー

 インタビューにおける自己紹介や一般的な質問に対する回答は、エッセイカウンセラーと面接練習して一定用意しておくことをお勧めします。インタビューにおいては面接官がエッセイを見ながら質問されることもあるため、回答がエッセイで書いた内容と齟齬が生じていないか確認しておく必要があります。

 また、インタビューは30分〜60分の場合が殆どで、短い時間に自分がどのような人間か印象付けることが重要です。自分を表現するキーワードを決めておき、質問に対してただ答えるのではなく、そのキーワードへ帰結させるように意識すると相手に印象が残るように思います。

 なお、私のHKUSTのインタビューは対面式で行われ、面接官2人(admission1人と日本人在校生1人)との約30分の面談でした。日本人在校生が面接官になるのは珍しいと思います。面接では、一般的な内容から更に突っ込んだ質問をされ、苦しい場面もありましたが、何とか粘って熱意を伝えることができ、最終的にはHKUSTを合格することができました。

最後に

 MBA受験は、長期間に渡って業務の傍ら、勉強に取り組まなければならず、本当に大変だと思います。私も1年半をかけて、受験勉強に励み、何度も諦めかけましたが、何とか合格することができました。最後まで諦めず、MBA受験を乗り切って、自らの新しい道を切り開いてください。