MBA学生の始めの1ヶ月にすること(8月プログラム)

HKUST MBAの授業自体は9月からスタートしますが、多くの学生は7月末〜8月上旬にかけて香港に到着します。ここでは8月の「はじめの1ヶ月」にどういうプログラムをするのかを説明します。主に、前半〜中盤の中国語入門プログラムとMBAアクセラレーター、中盤のRP(Residential Program、3日間合宿)、後半のELP(Experimental Learning Program、2日間合宿を始め、オリエンテーションや学生同士のネットワーキングがあります。

 

始めの1ヶ月間の目的は、チームビルディングと計画をたてること

始めの1ヶ月間の目的は、これから始まるMBA生活の準備、クラスメイトとなる学生達をお互い知ること、キャリア開発(今後の就職活動)へのプランを立てること、などこれから16ヶ月怒濤のごとくすぎていくMBA生活の準備です。9月からの一気に始まる様々なイベントや授業を効率的に、しっかりと進められていけるように設計されています。特に、この1ヶ月でこれから一緒にいろんなことをしていくクラスメイトとなる学生をお互い知ることが最大のポイントです。

8月の大まかなスケジュールは下記のような流れになっています。

  • 到着早々の大学・MBAプログラムへのレジストレーション
  • (主に)前半にある各種オリエンテーション
  • 上旬〜中旬の2週間程度の中国語入門授業とMBAアクセラレータ(準備授業)
  • 中旬に行われる3日間の合宿プログラム、RP (Residential Program)
  • 下旬に行われる2日間の合宿プログラム、ELP (Experimental Learning Program)
  • 中旬から順次行われるキャリア関連のセッション・カウンセリング
  • “Club Mingling Event”以降に始まるMBAA(生徒会)および学生クラブ活動立ち上げ準備

香港到着後のイメージは、早々にプログラムレジストレーション(事務的な登録など)があり、その後2週間程度はオリエンテーションがときどき入りながら授業(中国語入門とMBAアクセラレータ)を受け、中盤をすぎたころに3日間合宿(RP)があり、後半に2日間合宿(ELP)がある、というイメージです。平行して、8月上旬をすぎたころから学生クラブ活動準備や、キャリア開発関連のセッション・カウンセリングなどが始まります。またこの期間にクラスメイト同士を誘って、ランチ、夕飯、飲み会に行くということがたくさんあり、お互いを知る期間でもあります。

それぞれのアクティビティについて、下記にまとめます。

各種レジストレーション・オリエンテーションでMBAクラスメイトを知る

到着早々に大学・MBAプログラムそれぞれのレジストレーション(学生登録)があり、大学内のリソース(ネットワーク、ミーティングルーム、図書館等)が使えるようになります。また授業等のドキュメントの大半は電子データで配布されるため、このタイミングでiPadが全MBA学生に配られます。

オリエンテーションは、セミナー形式に加えて”MBA Welcome Lunch”などランチ会などもあり、マネジメントチームとMBAオフィスの各パート(Student Development, Marketing & Admissions, Career Office, Alumni Development)を担う主要メンバーの紹介があります。オリエンテーションでは、16ヶ月全体のスケジュール、授業の構成や選択科目、キャリアトラック(専門分野)など、多岐にわたって説明します。

 

中国語入門授業:入門コースと中級コースから選択で2週間

2週間の中国語(普通語)入門コース(L1)、中級コース(L2)の2つが用意されており、毎日半日いずれかを受講します。この講座は最低限の中国語を知るのが目的ですが、8月前半にあることから、内容もさることながら同じクラスになった学生と仲良くなることが醍醐味です。講座自体も一方通行の座学というより、講座で習ったフレーズを使ってチームを作って寸劇をするなど、インタラクティブな内容になっています。(筆者は、外国人が現地の友達と会い中国を旅行し買い物をするという劇をやりました)尚、香港では広東語・英語が公用語ですが、ビジネスにおいては広東語よりも普通語(中国語)が使われる(求められる)ケースが多いようです。

中国語をビジネスレベルまで深めたい人は、9月以降も継続して中国語を学べるプログラムが用意されています。香港や中国本土での就職を視野に入れて、欧米から香港にきた学生の中には1年かけて中国語をブラッシュアップし、中国本土へエクスチェンジ(交換留学)を行い、上海や北京で就職を成功させるという強者もいます。ただし、MBA生活の中で中国語を勉強することはあくまでオプションの1つで、様々な選択肢があることを視野にいれてください。

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MBAA(MBA Student Association)と学生クラブ活動立ち上げ準備

MBAA(MBA Student Association)とは、生徒会のようなチームでMBAオフィスと学生を繋ぐ役割をし、様々なイベントでリーダーシップをとっていきます。8月上旬の”Club Mingling Event”にて、昨年の学生(2年生)のMBAAメンバと各クラブリーダーから昨年のMBAA、クラブ活動と紹介のプレゼンと、MBAオフィスによるMBAA、クラブ活動立ち上げのフローの説明があります。このイベント後、MBAA、各クラブに興味があるメンバがミーティングを呼びかけ、8月中を通してクラブ活動を作っていきます。8月下旬にMBAAメンバの選出、9月上旬に”Club Promotion Day”にてクラブが立ち上がります。詳細はクラブ活動のページをご覧ください。

 

MBAアクセラレータ(Part1: 統計解析入門、Part2: 財務会計・管理会計入門)

MBAアクセラレータは、9月からの授業にしっかりついていけるように、主にその分野を初めて取り組む学生を対象に行う準備授業です。内容は、統計解析入門、財務会計・管理会計入門でそれぞれその分野の基本的なことの講義です。受講対象者は事前にアナウンスがあります。(筆者は理工系出身のため、財務会計・管理会計パートのみ受講要請がありました)8月前半に行われることから、「午前は中国語、午後はMBAアクセラレータ」というような受講イメージです。

MBAアクセラレータは、あくまで補足的な授業なため、厳しい課題があったりするわけではありません。他方、これから受けるMBAの授業の雰囲気をつかむのと、クラスメイトと仲良くなる上では準備期間としてとても良い機会になります。

RP (Residential Program, “Preparing To Lead”, 3日間合宿プログラム)

事実上「MBAのキックオフ」となるイベントです。8月中、この授業のみクレジット授業(2クレジット)で、全員が3日間文字通り缶詰状態になり、朝から晩まで授業やグループワークが行われるプログラムです。”Preparing To Lead”という名前の通り、このプログラムの内容は、ケーススタディの取り組み方、リーダーシップ、ダイバーシティの高いチームでどういうことが起こるか、などが中心で、ケーススタディとグループワークをベースに進んでいきます。プログラム直前に5〜6人のグループが発表されそのグループで3日間ワークを行いますが、ここで構成されたグループ(通称、RPグループ)で、コア授業(必修授業)の6、7割も取り組んでいくことから、MBA生活での運命共同体のような存在になります。

 

以上のプログラムを8月終え、9月から本格的にMBA生活がスタートします。